リスキリング(re-Skilling)とは、「スキルの再習得」が直訳であり、例えば有料の講座を受講したのち助成金が政府から支給されたりします(キャッシュバック)。
チョイ悪っぽく言うなら、行政からのキックバックです。
た・だ・し・条件に合致すれば…ですけどね。
コンバット(クリムゾン)越後がお届けする真夏のレポート…、リスキリング助成金を検討している方には必見の記事となります。
職業訓練との比較
私は過去に民間委託の職業訓練に数カ月、通っていましたので、そのときは月10万円程度の給付金を受給していました。
受給資格を満たす必要があるとともに、実際に学生をやっている際のノルマみたいなものが存在しました。
・月に〇割以上、出席すること
・〇時間以上、学習すると出席とみなされる
・条件を満たすと月単位で給付金が支給される
ほとんどの受講生が、ほぼ毎日出席していましたし、定時まで教室で学習していたと記憶しています。
しかし、一部の人は昼から帰るのを頻発しておりました。
ノルマを満たすギリギリだけ滞在しようという計算に思えます。
こういう考え方、ズルいよね、やる以上はシッカリと取り組んでほしいものです。
一方のリスキリングですが、50%の返金を狙うのであれば、かなり厳しい条件となります。
・提出物(アンケートなど)を不備なく送る
・受講開始時期と途中の計2回、面談を受ける
・受講中の課題すべてに合格して、期間内に修了する
・一括返金なので条件未達なら0円となる
オンライン学習の場合、通学ではないのでスケジュールに自由があります。
例えば、仕事を定時に終われた日には2時間ほど学習するけど、残業が続いた週は休みの日にまとめて学習する、など。
しかし、講座内容を理解しながら進めて、受講期間内にクリアしてしまう必要があります。

な、内容がまったく理解できん。
分かっているフリだけして、押し通すか…
このような考えだと、リスキリングで給付金を受給するのは難しいでしょう。
でも、実際にやってみないと講座の難易度であるとか向き・不向きというものは分かりません。
オンライン面談
リスキリングで受給の対象になるのは「転職の意志があって、技術の習得を試みている人」、こんな感じですね、言語化すると。
キャリア面談というものがあります。
転職の意志に関するヒアリングを目的とします。
おろらく、Google Meet とか Zoom などを使ったオンライン形式で実施することになるでしょう。

以下は私の体験談となりますが、色々と勘違いしていて取り返しのつかないことをしてしまったかと思って焦りました。
何かっていうと、面談の期間を過ぎてしまってリスキリング制度の補助金をもらえなくなったかも!
そういう危機に直面したからです。
気をつけるべきは、2点。
弟1回目の面談タイミングは受講開始のときであること。
正確には受講開始より前に受けることが推奨されていました。
そして、締め切りのタイミングがだいたい受講開始から1週間後くらい。

とりあえず申し込んだけどよ。
始まるのが●月×日、まだ先だな。
まあ、その日を過ぎてからボチボチやってみるべ
ほとんどの人が講座の受講を申し込んでも、こういう気持ちだと思います。
ところが、受講開始の1週間前くらいから何やらワラワラとメールアドレスに送られてきます。
ちょっとだけ見たら、すごい情報量。

うわ~、いっぱい書いている…。
どうせ始まるのは●月×日だしね。
そのときがきたら、まとめて読むことにしよう
そうです、まだ「始めっぞ!」という内部テンションが醸成されていないのです。
多くの人が、このような感じでしょうから「早急にキャリア面談の予定を申し込め」ということに受講開始日以降に気付いて、慌てて予定を組もうとします。
結果的に面談の枠を確保するのが難しい…、こういうことになりがち(予約が集中するからね)。
もう1点のパニックポイントは、面談どうのこうの…、って書いてあるからコレがキャリア面談かなって思って進めていると、それは講座メインの方の面談だったり…。
メインの面談って何だ? という話ですが、オンライン講座の受講者をサポートする役割の人が配置されていますから、そういう人とミーティングする面談です。
メンターと面談するミーティングです(ややこしい…)。
こっちの面談は講座そのものを円滑に進めていくための、進捗管理だったり技術的なアドバイスだったりを担当するものです。
つまり、キャリア面談とは別物。

今すぐ2種類の面談を別系統のシステムを使って
個別に予約しなければいけなかったなんて、
マジで理解できていなかったな~、怖い怖い
給与明細の提出
キャッシュバックの条件の一つとして、受講開始時点で企業から雇用されていることがありました。
ですので、給与明細の提出を求められます。
給料日が25日として、受講開始が8月1日だとしたら、8月25日付の給与明細を提出することによって受講開始時点で企業から雇用されていることを証明するわけです。
ところが、必ずしも提出しなくてもよいってね(これは運営側の采配次第で変わる可能性があると思いますので、提出必須の場合もあると考えてください)。
転職成功も絡めての、MAX70%キャッシュバックを考えているのなら提出してください。
受講完了による50%のキャッシュバックのみを考えている人は提出する必要はありません。
…、
ちょっと、はぃ? って、なる。
給与明細の提出は、被雇用者(有資格者)であることの証明に必要なのでは、なくって?
人間の証明、ジョー山中、ではないのか?
受講の理想的タイミング
だいたい、会社を辞めるときって最後に有給休暇の消化を行いますよね。
そこから逆算して、夏か冬のボーナスをもらえるギリギリのときまで会社に籍を置いておくことを考えるハズです。
出社しなくなる ~ 退職確定(除籍) ~ 待機期間 ~ 失業保険の受給開始
この辺の時期って、けっこう不毛だな…。
草もはえない「非生産的」に生きる時期かと思います。
そりゃあ、最初は長めの旅行に行ったりして休暇を楽しむかもしれませんが、いつまでも超楽しいフィーバータイムが続くわけがありません。

だけど、失業保険を得ることなどを考えると
「すぐにでも次の職場を探すべきだが」
「いやいや、急いだって損するだけじゃん、もらっておこうよ失業保険」
こういう、どっちつかずの生殺しタイムに突入する人が多いかと思います。
何だかもったいないですよね、もっと時間を大事にするべき。
だから退職予定日が確定して、有給消化に入ったときこそリスキリングのチャンスなのです。
会社に籍が残っているうちに、受講を開始しましょう。
メリットは下記のとおりです。
・リスキリングのキャッシュバック対象である
・運営が転職サポートしてくれるのなら、それに乗りやすい
・時間が確保できるので学習を進めやすい
・短期間で終わらせることで、料金が安くなるパターンもある
無料相談は受けるべき

あ、この講座いいな、受けてみるかな。
このように考えたとき、頭の中で色々と皮算用があるはずです。
講座の内容に対してもそうですし、リスキリング給付金に関してもそうでしょうが、人間っていうヤツはバイアスがかかった状態で各種情報を頭に放り込むものです。
つまり、都合よく考えてしまいがちです。
自分にとって不都合な情報は見落としがちだし、一方で講座を主宰する側は聞こえのいいメリットばかりをアピールします。

それ系はやったことないのですけど、
大丈夫でしょうか?

できますよ、実際にド素人の人が講座を受けたのちに、
弊社が勧めた企業に転職したケースもありますし…。
リスキリング制度を使えばお得に受講することも可能、
若いときこそチャレンジするべきですね

公務員なんだけど、転職を考えていて…
リスキリングでキャッシュバックできるんだよな?

あ~、ごめんなさい。
公務員の方はリスキリングで補助金もらえないルールなんです。
そういう仕組みなので…、残念です
例えばですが、こういったこともあるわけです。
こちらの想定が間違っていないか?
何か穴のある考え方をしていないか?
とにかく、事前に確認しておくのがベストです。
何を目標としていて、どういったスキルを得たいのか?
難易度はどれくらいで、学習時間はどのくらい用意すべきなのか?
それらを加味して、どのコースを選ぶべきか?
そういった諸々のすり合わせを、正式に申し込む前にしっかり行っておきましょう。
具体的な質問を繰り出し続けても、すべての疑問は払しょくできないかもしれません。
そんなとき、慎重になりすぎて、何もできなくなるのもダメです。
致命的ではないのなら、少しくらいネガティブ要素を抱えたまま攻めたっていいんじゃない?
私のケース、オンライン事前相談においてですが、積極的に営業を仕掛ける感じではありませんでした(ちょっと肩透かし)。
「あなたがやりたいのだったら、申し込んでください。私の方から熱烈に勧誘したりはしませんよ」
こういうスタンスでした。
もし、事前相談に申し込んで過剰な営業トークにウンザリするようなことがあったら、他の企業を試してみるのも良いかもしれません。
それでは、良きリスキリング・ライフを。
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