バーナード・マドフ事件をご存じでしょうか?
アメリカ最大の詐欺事件と言われる中で動いた圧倒的なマネー。
今すぐネットフリックスを契約して、この世紀のドラマを堪能しましょう。
ハーイ、コンバット(クリムゾン)越後です。
ファンド的なもの…今は iDeCo しかやっていません。
まだまだ遠い先に、きっと受け取るのだろうとは思いますが、実際に受け取るまでは絵に描いた餅ならぬデジタル上の数字にしかすぎません。
信用ですよね、信用の元に成り立つ仕組み。
バーナード・マドフは NASDAQ の立ち上げ(1971年)にも絡んだとして、米国金融業界においてトップレベルの信頼感を得る人物でした。
架空の利益に笑う
StEP1 は会員を募って投資させる、です。

3人から10,000$ずつ集めたとしましょう。
利回りとして年10%を約束しているので、1年後に資産が増えたことになります。

やった~、1,000$増えたで

さすがマドフ商会、1,000$増えたぞ

続けたいけど、退会します。
事業に失敗してしまって…
1,1000$を返金してもらうね

仕方ないなあ、
返してあげる。
でも、手元に19,000$が
残っているぜ
STEP2も同じです。会員を募って投資させます。

まあ、こういうことを繰り返します。
ときには退会して清算する会員もいますが、年利10%で儲かるので継続する人間が大半です。
ちなみに、STEP2の段階でそれぞれの実質資産を照合してみましょう。

総資産 23,100$ ぼろいぜ

同じく 23,100$ 来年も続けよ

総資産 11,000$ もっと早く知りたかった

同じく 11,000$ これは10年後が楽しみだな

ファンドが計 59,000$…
でも個人で娯楽に使ったから実質は
40,000$くらいかな
はい、おわかりでしょうか…。
マドフさんが勝手に使い込んだ額は別としてもファンドの累計が 59,000$。
それに対して、各個人の帳簿上の資産合計は 68,200$。
これじゃあ、みんなが清算するっていいだしたら対応できませんね。
えっ、マドフさんは預かったお金を運用して年利10%を叩き出しているから、もっと持っているのでしょ?
帳簿上の資産合計はマドフ商会の運用実績なのでしょ?
いいえ、実際には運用などしていません。
年利10%を配当金として毎年のように払っていたのか、
ファンド内での資産として複利運用していたのかは定かではありません。
しかし、この違いは重要ではないので気にしないでください。
厳密には毎年キッチリ10%の利回りではありませんが、後出しジャンケンみたいな偽運用レポートを作って、安定的に儲かっていたことにしていたのです。
内情としては、投資金として預かったお金がダイレクトにファンドの累計額となっていました。
嘘だろ騙された…、だけど、すぐには破綻はしません。
なぜなら、多くの会員が投資を続ける(=入金を続ける)ばかりで精算(=返金を要する)しないからです。
そんなこんなで会員数を増やしながら20年の間、欺き続けたという話です。
ポンジスキーム(Ponzi scheme)とは、新しい投資家から集めたお金を、以前からの投資家への配当金として支払う「自転車操業」型の投資詐欺の一種です。実際には運用実態がほとんどないか不十分で、高利回りを謳って信用させ、次々と出資者を増やして資金を集めますが、新規の出資者が減ると破綻し、大金を持ち逃げする手口です。
AI による概要
問題の本質は、会員たちが実際には得られない架空のマネーを、資産として保有していると誤認し続けたということです。
信用創造という綱渡り
お金の本質は案外、こういうものです。
数字上、保有していることになっているのであれば、それはリアルに存在するものとして計上されるのです。
その本当か嘘か定かではない数字によって、経済が表現され人々は安心したり落胆したりします。
銀行が貸し出しを行う際、実際に持っている現金(預金)とは関係なしにお金を作り出します。
100億しか預金として持っていないのに、それ以上の貸し出しをすることが可能です。
ポンジスキームと信用創造は、どちらも新たな資金流入によってシステムが維持されているように見える点で似ていますが、その合法性、持続可能性、そして実体経済への影響という点で決定的に異なります。
ポンジスキームが「新しいお金で古い借金を返す」という詐欺的な自転車操業であるのに対し、信用創造は「融資によって新たな預金通貨を生み出し、経済を循環させる」という社会的に認められた金融メカニズムです。ポンジスキームは運用の実態がない点で根本的に異なり、似て非なるものです
AI による概要
上記のAIの説明をもってして、納得できるでしょうか?
AIが上記のような内容にまとめるということは、実体経済の核心がそういうことなのでしょう。
非常に巧妙で複雑で…とらえどころのない存在。
嘘はいずれ破綻する
ポンジスキームは非合法であり、持続可能性がない。
しかし、バーナード・マドフにいたっては20年間継続した実績があります。
被害額は日本円換算で1兆円を超えます。
真実とは言い難い…、そういったものはあらゆるところに存在します。
いずれ虚飾の外壁は崩れ落ち、真実の姿―いびつで安っぽくて信用に値しない―を見せるだろう。
だけど20年もの間、欺かれたということ。
いずれ、いずれと言うけれど、そのいずれが遠い。
何かの嘘が明るみになった際には、別の何かの嘘に囲まれていることだろう。
信用とは何?
貨幣の価値が信用であるのなら、その信用に補正がかかり続けるのが現実ということです。
だから、為替レートが変動する。
国家の信用であってさえ、その程度。
経済は全て相対的なモノの積み重ねなのかもしれません。
AはBの1.5倍の価値があって、BはCの2.5倍の価値があって、CはDの0.9倍の価値があって…などという繰り返し。
例えば、1g は水が4℃のときの 1mlと一致する。
1kgは、これが1kgという重さのモデルであるという円柱が存在する。
(厳密には存在した、となります。2019年にキログラムの定義が変更されたので)
このように何かしらの絶対的な指標があれば、それは相対的なモノとは異なる「地に足の着いた数字」となるわけです。
金1オンス(28.3495g)と35ドルが同等の価値として交換されていました。
しかし…、ドルはニクソンショックによって、金と交換するレートが絶対的なモノから相対的なモノへと変更されました。
元々、お金っていうものは得体の知れない物体なので、金本位制ではない方が自然なのかもしれません。

今までは、ドルと金の交換は固定レート制でしたが…
その制度…やめます!
これ、その辺の一般人が口にしたら詐欺だと言われて非難&非難で炎上ファイアですよ。
ところが人類はこの転換を受け入れた。
当時、SNSがあったらどうだった?
いや、別に何も変わらなかったのではないでしょうか。
人間は流動的なものを受け入れるのです。
まあ結局、嘘とか詐欺とか…そういったものも微妙ですよね。
どこから嘘で、どこから詐欺なのか…、結局はグレーゾーンに生き、グレーゾーンに翻弄されるのです。




コメント