モノを売るっているのは売り手の信用があってこそ、だったはずなんだよ。
それが今や、どうなってしまったよ? ハーイ、世界情勢にも目を光らせるコンバット(クリムゾン)越後です。
世界のフォーマットすら作り変える剛腕

2025年ともなると、国をあげて勢力を拡大した太陽光発電事業が大赤字となって、大多数が廃業やむなし。
勢いのあった中国においてそうなった事情として、供給過多と補助金をあてにした企業努力の欠如が語られています。
ザックリとした数字で考えるなら、10万円で製品を作って9万円で売る。補助金を3万円もらうので2万円が黒字になる。
こんなところでしょうか?
しかし、政府も補助金を出し続ければ疲弊します。
結局、税金を特定の企業に配分しているだけ。それによって業界の技術力が育てば有意義でしょうが、楽して儲けようとする安直な企業が大量参入すればどうなるのか?
本当に技術なり品質なりが育つのでしょうか?
しかし、国策で補助金ビジネスをやる裏には、より壮大な戦略がバックにあることを考えねばなりません。
日本みたいにやることがチマチマしていないのです。
中国には電気自動車、スマートフォン、モバイルバッテリー、電熱ジャケットなどのメーカー・販社が大量にあります。
共通しているのは半導体もそうですが、より濃厚なのが「リチウムイオン電池」の存在です。

南米がリチウムの原産地として有力な地域ですが、そこの企業を抑えにきているようです。
産出→加工→製品化→販売 この一連の流れを牛耳ろうとしています。
リチウム界隈を抑えると同時に、世界の主要エネルギーを石油から蓄電池へとシフトチェンジさせることにも尽力しています。
世界のある種の勢力がEV(電気自動車)を普及させようとしていることは、もはや誰もが知っていることでしょう。
ちょっと前までは、カーボンニュートラルの御旗(みはた)を掲げて、時代のトレンドを走っている風味を見せつけていました。
BYDに限らず中国企業の躍進はすさまじく、圧倒的な存在感となった今、そんな(地球環境にイイねの)旗などいらぬ、と言わんばかりです。
しかし、欧州勢がEV化への勢いを失い、テスラのイーロンマスクもトランプ大統領(明確にガソリン車を支持…とは限らないけどね)と友好的…、となれば中国の孤軍奮闘ぶりが浮き彫りになります。…が、イーロンマスクは中国共産党と非常に友好的という話もあり、この辺の細かい事情はわかりません。水面下で協力者を増やす活動は実を結んでいそうです。
中国のスゴイところは、EV単独では考えておらず、リチウム蓄電池に関わる川上から川下まで一気に抑えにきたところにあるでしょう。
関連するありとあらゆる産業 ― 採掘業、自動車関連業、太陽光発電、スマートフォン、ノートパソコン、モバイルバッテリー…
なにげに鉛蓄電池(車のバッテリー)でも中国企業が強かったりと、その戦略の深さ・広さは凡人には測り切れません。
産業の首根っこで圧倒的なパワーを持ち、ヨーロッパはもちろん、アメリカもぶっ潰すという壮大な野望があるのでしょう。
そのためには、世の中の在り方…石油依存の産業構造すら変えてみせるという強靭な意志…鬼神の如き意気込みです。
トヨタの全方位戦略が世界の流れに対応していくもの(良く言えば柔、悪く言えば受け身である)ならば、中国のそれは世界の流れそのものを作りにいく戦略。
まさに剛腕そのもの、攻めて攻めてマネーの巨人になろうとする戦い方。
今回はそんな中国のエネルギー戦略の端っこの方…、電熱ジャケットとかモバイルバッテリーとかに焦点を当てていきます。
電熱ジャケットの利便性
モバイルバッテリーを利用して、ヒーター熱を使って暖かいという電熱ジャケット。
私はベスト型のものを3回、背面のみのリュックサック型を1回、腰のみのベルト型を1回購入してヘビーに使用しています。
壊れたことも多数。

壊れた原因は洗濯機で普通に他の衣類と一緒に洗ったのが原因かもしれません。
しかし、リュックサック型に至っては一度も洗濯することもなく、1ヵ月未満で壊れました。
しっかりしたメーカーの製品がいいのかもしれないと思い、現在はタジマの暖雅というベルト状のものを使っています。
こちらのメーカーは各種工具やフルハーネスの安全帯なども取り扱っており、信頼感があります。
それで、まあ、よくわからないメーカーが多いのですよ電熱ジャケット。
有名どころではマキタ、バートン、他にはバイク用としてコミネ、RSタイチなどがありますが、基本的にお値段が高いですね。
衣類、発熱体、バッテリー、この3つの複合となりますが、バートンのように衣類と発熱体が別売りのケースもあります。とはいえ、衣類にヒーターが内蔵されたタイプが一般的です。
バッテリーは一般的なモバイルバッテリーが使用できますが、場合によっては専用のものを使います。
メリットをあげると
・ベスト型なら作業着の内側に着れる
・動きやすく暖かいを両立できる
・室内にいるときは電源を切れば暑くならない
デメリットをあげると
・モバイルバッテリーを準備しないといけない
・電池切れをしたらヒーターを使えない
・快適性では劣る
デメリットを詳しく説明していきましょう。
モバイルバッテリーを購入しなければならない。ただし、他の用途にも使えますし、元から所有している製品が使える可能性もあります。
あと、使用後の充電ですね、これが地味に面倒。
電池切れに関しては、これは欲張って広い面積を高出力にするほど消耗が速くなります。
つまり、節電しないとモタナイと考えましょう。
どのくらいかというと、タジマの腰ベルトで腰のみ(面積狭い)で中レベル(まあまあ暖かい)、これでアンカーの10,000mAh(5年目突入のPowerCore 183g)を使って7時間前後というところ。
20,000mAhのモバイルバッテリーを使えば、もっと持久力があると思います。
ただし、20,000mAhで330~400gくらいの重量があります。
これ以上の容量となると重さ(と大きさ)の問題から実用的ではないでしょう。
バイク用だと車体から給電するシステムの製品もあり(実質ガソリンで温める方式)、このタイプなら電池切れを気にしなくてもよいでしょう。
快適性に関しては、どうしてもヒーターがある分は蒸れやすくなると思います。
通気性のある綿やウールの上から装着するなど、工夫をすべきかと。全部を化繊で固めると、蒸れて快適性を損なうでしょう。
人によって合う・合わないがあると思います(実際に使ってみないと何とも…)。
首元がないVネックのベスト型など面積の狭い商品の方が、「蒸れ」の対策はしやすいと思います。

安くてスゴイ夢のような商品
電熱ベスト 11箇所発熱 30000mAh大容量バッテリー付き 速暖 3,599円
例えばアマゾンで見つけたこちらの商品。
45℃の低温モードで11箇所発熱させて6.5時間もつと説明にあります。
付属の30,000mAhのモバイルバッテリーの重さは384gと説明にあります。
軽くて高出力、こんな神ががっているバッテリーが付属なの?
しかも、本体込みで3,599円? 安い、安すぎる!
もちろんレビューは4.2(44個の評価)と高めになっております。
もうね、ホントね、
★★★★★ 安くて高性能です
着心地も良いらしいですよ、★5じゃ足らんわ。
一方で
★ 総合的に判断してこの星です
(前略)
まずこのモバイルバッテリーが粗悪過ぎ
スイッチボタンの不良なのか突然急にオフになる時があってダルい、運転3分くらいで落ちてる場合もある
それと充電に時間かかり過ぎる、夜帰ってきて明日の朝…になっても終わってない
あとMAX充電で8時間以上もつ!!…いや、もたんです笑
朝9時から装着して最低温度で運用、13時半には電池なくなってました笑
最低温度でコレだと最大温度だと数分なんじゃねーんかコレ…初期不良であることを祈りたい
(後略)
まずですね、発熱場所の多さをアピールする製品は多いのですが、これは多い方がいいですよ、そりゃあ暖かいから。
でも前述したように発熱場所の面積が多いほど電池の消耗は大きくなります。
4時間以上は使いたいと考えた場合、発熱場所の多さはネックとなるでしょう。
バイクで通勤するときだけ使いたい、これで片道1時間以内とかならいいのですが、仕事で屋外にいる間はずっとONという用途(8時間以上欲しい)なら発熱場所は限定的な方が実用的です。
あと、洗濯機利用可と説明にありますがこれは話半分で考えた方がよいでしょう。
製品設計の段階で耐久性を重視しているとは考えない方がよいです。
あと、不良品の割合削減を真剣に検討しているか…これも考えない方がよいです。

仮に良い製品であればリピートするかもしれません。
悪い製品であれば二度と買わないかもしれません。
これが、KAWASAKIのバイクを買ったけど失敗だったわ、とかソニーのスマホを買ったけど良かったわ、という世界観なら製品の品質は大事でしょう。
でも、この手の謎メーカー製品って、次は無いですよ。
仮に良かったからリピートしようと思って、アマゾンの購入履歴から以前に頼んだ製品を選択しても「リンク切れ」か「在庫切れ」です。
このメーカー(あるいは販社)のことを知らない。
調べても何もわからない。
こういったところから購入する場合、すごく悪い可能性もありますし、仮に良くてもリピート購入ができません。
私は最近、ファイントラックというメーカーの「メリノスピンサーモジップネック」なる登山用インナーを再購入しました。
履歴を見ると6年ぶりです。良かったからまた買う。信頼があるので、このメーカーの他の製品も色々買っています。
こういうビジネスの在り方がまっとうな気がしますが、「1回売れたらええんや」というビジネスが存在することも理解しておきましょう。
例えば、デパートとかスーパーマーケットでは「バイヤー」という者がいます。品定めの専門家です。
私たちはデパートで衣類を買ったり、スーパーで総菜を買う際にそれがどこのメーカーなのか必ずしもチェックしません。
ですが、バイヤーが品質を保証しているのでハズレを買ってしまう可能性が低くなりますし、それが小売店の信頼にもつながります。
アマゾン(に限らずネットモールの多く)に至っては、バイヤー不在の自由参加形式なのでまさに玉石混合となります。
地雷を踏まないためには、買い手の知識が重要となってきます。
それを踏まえて、次項に進みましょう。
嘘をつき放題のモバイルバッテリー界隈
AOKAETE モバイルバッテリー 超軽量 小型 22800mAh
このような商品を購入しました。サイト上の説明では、商品の重量 210 グラムであり実測 207.5g、ここまでは問題ない。
しかし、前回、私はこのモバイルバッテリーでスマホに給電したら半分以上のバッテリー残量を消費してしまった。
少し古い機種、AQUOS Compact SH-02H 2,810mAhだったのですが。
その後、会社のiPhone SE にも充電を試みましたが(付属のライトニングケーブルが使えるか検証するため)給電したら残り50%とかになりました。
例えば、4,000mAhのスマホを充電したら4,000mAhを消費するとか、そこまで単純にはいきません。
0%とか1%から給電を始めたら、2,810mAhの機種を満充電するのに3,000mAh以上は消費するでしょうね。
でも、5,000mAhは使わない、いくら何でも。

実験として今回、電熱ジャケットを買った際に付属で付いていたモスヒート 16,000mAh で SH-02H を充電してみました。
結果として 1% → 100% にしたら 72% にまでバッテリー残量が減りました。
ざっくり 3.5回くらい満充電できる計算です。

そして、AOKAETE モバイルバッテリー 22,800mAh で、Nexux 5X( 2,700mAh )の 0% → 100% の充電をテスト。
はい、51%まで減りました。
ざっくり 2回くらい満充電できる計算です。
あきらかに16,000mAhのモスヒートに負けています。
どうも、モバイルバッテリーの容量に関しては誇大広告が多いみたいです。
容量と重量、だいたいの相場
下図のグラフをご参照願いたい。

これは、アンカー含む有名どころの信頼できそうなメーカー3社のモバイルバッテリーの性能を示す散布図です。
(モバイルバッテリーのスペックとして、出力の多寡であるとか容量以外の要素も色々ありますが、今回は無視してください)
容量が大きくなるほど重量が増す正の相関関係がありますし、容量が増すほどお値段も高くなります。
AOKAETE モバイルバッテリー 22,800mAh は 2,500円くらいで購入しましたが、まあ安いです。
有名メーカーの 10,000mAhクラスだと、少なくとも3,000円はしますので普通に考えて安すぎるのですね。
この相場表を頭に入れれば、モバイルバッテリーや(モバイルバッテリー付属の)電熱ジャケットを買う際に失敗することは無いでしょう。
22,800mAh で210gはあり得ません。
重量の方が正しかったのなら、容量の方に虚飾があるということです。
デタラメの情報でモノを売っていいのか?
例えば、衣類になりますがチャンピオンのリヴァースウィーブという編み方の製品があります。
これは通常は縦織りのところを特殊な織り機で「横織り」にしたというもので、価格は高いけど品質は優れていると思います。
着心地も良いし、丈夫だし毛玉になりにくいし。
これが例えば、
Champion LIFE メンズ リバースウェーブ ポフード 3,980円
こうなってくると安すぎるのですね。チャンピオンのリヴァースウィーブのパーカーが3,980円はあり得ない(相場で考えると半値以下)。
非常に厄介なことにチャンピオンはリヴァースウィーブではない製品も販売しています。
そして、よく見ると「リバースウェーブ」と書かれているのでリヴァースウィーブの表記ではないということです。

アマゾンにおけるこういった微妙な駆け引きを見るに、越えちゃいけない一線というものがあるような気はします。
モバイルバッテリーに話を戻すなら 22,800mAh と書いているからといって単位が「ミリ・アンペア・アワー」とは限らないということです。
自社規格の「ミリ・アンペア・ホーム」かもしれません、この理屈がギリギリ通るのではないのでしょうか?
そして何より相場より明らかに安い製品に対して文句を言うのは…、愚者なのではないでしょうか?
(情弱と言い換えてもよいかも)
安いガスボンベとイワタニの高いガスボンベ、何が違うの?
安いエンジンオイルと高いエンジンオイル、何が違うの?
中国産の安いニンニクと青森産の高いニンニク、何が違うの?
安いワインと高いワイン、何が違うの?
そりゃ違いますよ、言いだしたらいっくらでもある。
その差異に対して正当な評価(値打ちの違い)を見いだせるかどうか、そこが本質なのかもしれませんが。
間抜けな話、文句ばかり言っている AOKAETE モバイルバッテリー 22,800mAh に対しても値段を考えたら分相応かな、とも思っていますし。
まったく使えない、というわけではないのがポイントです。
安かろう悪かろう、と言うよりも「値段に見合った廉価スペック」なのです。
安いのに神っている夢のような商品があると考える方が悪いのです。
Made in Japan
Made in China
Made in USA
こういった表記に意味のあった時代は過ぎ去ろうとしているのかもしれません。
真贋(しんがん)を見極める必要があります。
自分が何に価値を感じるのかを分析する必要があります。
結局は同じ話の繰り返しになります。
アマゾン(に限らずネットモールの多く)に至っては、バイヤー不在の自由参加形式なのでまさに玉石混合となります。
地雷を踏まないためには、買い手の知識が重要となってきます。
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